ひげが長く腰が曲がっている姿から、「長いひげをはやし、腰が曲がるまで長生きできますように」という願いが込められた、長寿の縁起物。
脱皮を繰り返して成長する様子から、成長と発展、出世を願う食材としても知られています。
また、海老の身が赤く美しいため、魔除けの意味も含まれているそうです。
にしんの卵である数の子は、とてもたくさんの卵が付いていることから「たくさんの子宝に恵まれますように」「我が家が代々栄えますように」という願いが込められています。
にしんに「二親」の字を当てて、「両親がいつまでも健康で長生きできますように」という意味も含まれているそうです。
また、春を代表する魚であるにしんは「春告魚(はるつげうお)」とも呼ばれ、縁起がよい魚とされています。
"まめ"とは何事にも精を出すことや、体が丈夫で健康なことを指す言葉で、そこから、黒豆には「1年まめで元気にすごせますように、働けますように」という願いが込められています。
また、黒は魔除けの色とされ、1年の災いを祓うともいわれています。
田作りは、片口いわしを肥料として使った田畑が豊作になったことにちなみ、「米や麦などの穀物が豊かに実りますように」という願いが込められた縁起物。
片口いわしの肥料で米が5万俵も収穫できたことに由来し、「五万米」と書いて「ごまめ」と呼ぶことも。
小さいながらも頭と尾が揃っていて、縁起がよい食材とされています。
昆布は「よろこぶ」との語呂合わせで「喜ぶ」とされ、「養老昆布(よろこぶ)」とも書けることから、お祝いの意味の他にも不老長寿の願いが込められています。
巻きは「結び」を意味しており、縁起の良い食べ物として用いられてきました。
昔、昆布は 広布(ヒロメ)とも呼ばれていて、コンブとヒロメで「喜びを広める」という語呂合わせもあるそうです。
また、「こぶ」に「子生」の字を当て、子宝を願うという意味も込められています。
江戸時代に長崎県のカステラかまぼこが、見栄えが良く洒落た人を意味する「伊達者(だてもの)」の着物に似ていることから、伊達巻と呼ばれるようになりました。
伊達巻の巻いた形が巻き物を連想させるため、学問成就、知性や文化の発展の願いが込められています。
なますの色合いと形がお祝いの飾りに使用する水引きに似ていることから、平安・平和を願う縁起物とされています。
人参と大根は土中に根を張る野菜なので、家族の土台を築くという意味も込められています。
たたきごぼうは、軟らかく煮たごぼうを叩き身を開いて、開運の縁起をかついだものと言われています。
ごぼうは土中に根を深く張ることから、家族の土台がしっかりすることや、家業が土地に根付いて代々続くようにという意味があります。
また、ごぼうは豊作の象徴といわれている黒い瑞鳥(ずいちょう)に似ているとされ、豊作を祈願して食べられてきました。